「オルセー美術館」世界に名高い印象派作品を堪能しよう

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パリが誇る世界的に名高い数々の作品を収蔵する「オルセー美術館(Musée d’Orsay)」。「ルーブル美術館」、「国立近代美術館」と並んで、”パリ3大美術館”のひとつとされています。ルーブル美術館オランジュリー美術館に続いて、5年ぶりに訪れました。

オルセー美術館の建物は、1900年に開催されたパリ万博に合わせて建設されたオルセー駅の駅舎兼ホテルでした。1986年、ベル・エポックの香り漂う優美な駅舎は、印象派を中心に19世紀から20世紀初頭の芸術を集めた「オルセー美術館」として誕生しました。

そして、5年前にオルセー美術館を訪れたときは館内の写真撮影は禁止されていましたが、今回は撮影OKになっていました!

大好きな作品のひとつ、ピエール=オーギュスト・ルノワール作『ぶらんこ』。ぶらんこに乗る美しい女性の表情と青と白のドレスに惹かれるのと、横に立つ2人の男性との関係、大人たちを見上げる少女のバランス、明るく朗らかな演出をするキラキラした木洩れ陽、なんとも素敵なシーンを切り取っているようです。

オルセー美術館には『ぶらんこ』と同時期に描かれたルノワールを代表する傑作のひとつ『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』も展示されています。やっぱり一流の美術館は違うな〜と思いました。

そして、オランジュリー美術館でも出会った『ピアノを弾く少女たち』。ついその場でオランジュリーで撮影した作品の写真と見比べました。オルセーの方が少女たちのドレスやピアノ周辺、背景などディテールがしっかり描かれていて、作品全体からもより一層のルノワールらしい柔らかさと温かさを感じることができます。オランジュリーの作品は下書きのような位置付けだったのでしょうかね…。

その他にも、『陽光のなかの裸婦』『都会のダンス』『田舎のダンス』『フレデリック・バジールの肖像』などルノワール作品をじっくり堪能させていただきました。幸せです。

風景画の印象が強いモネが描いた人物画『左向きの日傘の女』。モデルの目や鼻や口など顔のディテールは描かれていませんが、輪郭と陽光が織り成す色彩は立体感を生み出しているようです。対の作品として制作された『右向きの日傘の女』も一緒に展示されています。

同じくモネが、聞き違いしてしまそうな”マネ”の『草上の昼食』をオマージュして描いた作品『草上の昼食』。2つの断片からなる珍しい作品ですが、元々は一枚の大作として制作されていました。モネは12年間、この作品を手元に置きましたが、家賃未払いのために家主に取られてしまい、数年後、再びモネの手元に戻ってきたときには、湿気によって大きく損傷した状態でした。仕方なくモネは損傷した部分を破棄して、中央部分と左側断片がこのような形で残ることになりました。

現代においては、印象派を代表する画家として評価されているモネですが、実際には家族を養うお金にも困る極貧の生活を送っていて、当時の苦労を伺える作品を前に、絵を破棄せざるを得なかったモネの心の痛さが伝わってくるようでした。ただし、その後、モネはこの失敗から新しい手法で描いた大作『庭の女たち』を制作しました。まさに、失敗は成功のもとですね。

ポスト印象派フィンセント・ファン・ゴッホの『自画像』も見ることができました。パリに移住してから約37点の自画像を描き残したというゴッホ。オルセーに展示されている作品は、終盤の自画像で、耳が切断されていない左側から描かれたものです。

自然主義的な風景画や農民画を写実的に描いたバルビゾン派の画家、ジャン=フランソワ・ミレーの代表作『落穂拾い』を鑑賞。そして、同じくミレーの代表作『晩鐘』も見たいと思って探し回りましたが、近くにいた学芸員さんに聞いてみると、海外の美術館に貸出中とのこと。どちらかというと『晩鐘』の方が見たかっただけに残念…。美術館に行くと、たまにこういう事態に遭遇しますね。日本もお借りすることがあるから、仕方なしです。

もちろん絵画だけでなく、世界的に有名なロダンの彫刻、アールヌーヴォーを代表する大好きなエミール・ガレの作品等々も鑑賞することができました。オルセーを訪れたのは、ルーブルとオランジュリーと同様に2度目になりますが、何度訪れても、本物の作品に触れる感動は変わらないものだなぁと思いました。

オルセー美術館のシンボル、駅舎の名残りが感じられる時計台からは、パリ市街からモンマルトルの丘まで望むことができました。素敵。

Musée d’Orsay(オフィシャルサイト)

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コメント

  1. ゆう より:

    ルーブルよりオルセーが好きです。
    美術の教科書に載っていた絵画がそこいらじゅうにあって、写真が撮れるのもいいですよね。でも、自撮り棒は禁止ですよね(笑)

    • meg より:

      名高い作品の数々を間近で見ることができて、写真まで撮影できるのは、日本の美術館とは違いますよね。
      今は、各国の美術館での自撮り棒が禁止され始めていますね。危ないですし、作品を見てる側からは鬱陶しいものです。

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