樹木と一体になっているアンコール遺跡として有名な「タ・プローム(Ta Prohm)」。
映画「トゥーム・レイダー」の舞台としても知られていて、アンジェリーナ・ジョリーさんがここに登場するシーンがあるようですね。
アンコール・トムを訪れたあと、タ・プロームへ向かいました。アンコール・トムからトゥクトゥクで10分ぐらいの場所にあります。
トゥクトゥクの運転手さんと待ち合わせの約束をしてから、タ・プロームの入口に到着。
猛暑の中、アンコール・トムを歩き続けて、かなり体力を消耗していましたが、タ・プロームに向かう道は緑に囲まれているので、涼しげな雰囲気に足取りも軽やかになりました。
タ・プロームは「梵天(ぼんてん)の古老」という意味で、アンコール・トムの大部分を築いたジャヤーヴァルマン7世が、母を弔うために建てた寺院とされています。
中央祠堂を囲む外壁には、美しい女神デバター像のレリーフが残されています。
遺跡と一体化した巨大な樹木からは、長い年月の流れを感じます。
この樹木は沖縄でも有名なガジュマルなんだそうです。ガジュマルはいわゆる「絞め殺しの木」の一種なので、こうして遺跡を侵食してしまっているのですね。
インド政府が、荒廃したタ・プロームの修復計画を発表したものの、このガジュマルが寺院を破壊しているのか、崩れそうな寺院を支えているのか定かではないので、ユネスコを中心に修復計画の方針が議論をされているのだそうです。
アンコール・トムでは石メインの遺跡を堪能し続けたので、自然と融合したタ・プロームが新鮮に目に映りました。場所も近いので、あわせて観光することをオススメします!