アンコール・トムの中で、王宮のほぼ中心に位置する「ピミアナカス(Phimeanakas」。
クメール語では「ヴィミヤン・アーカス(Vimean Akas)」となり、「天上の宮殿」「空中楼閣」という意味をもつ遺跡です。
建立当時は、王族の儀式の場で一般人は近づけない神聖な場所だったとのことですが、このときもあまり訪れる人がいないのか、周りは少々閑散としていました。
そして、このピミアナカスもバプーオンと同じく伝説があるのだそうです。
ピミアナカスの塔の中にはナーガ神(9つの頭を持ったヘビの精)が宿っていた。そのヘビは毎晩、美しい女性に姿を変えて王の前に現れ、王は妻と寝る前にまず彼女と交わらなければならなかった。もし、一夜でもこの行為を怠った王は早死にすると信じられていた。ここへは王の子どもさえ立ち入ることを禁じられ、王のみが夜な夜な通う場所だった。
な、なんか、怖いですね。。どちらにしても、早死にしそうですし。。
風化されて実際はどのような像だったのか分かりませんが、コロっとした可愛らしい動物が四隅に配されていて、緑色の木々や葉とも調和しているようでした。
ピミアナカスの先まで少し歩きましたが、運転手さんとの待ち合わせ時間も近づいてきたので、立派な根を張った木と出会ったところで折り返しました。
アンコール・トムをじっくり見るためには2時間は欲しいなと思いました(運転手さんとの待ち合わせは1時間半後でした)。
ただ、どんなに時間があっても、猛暑の中、遺跡に登ったり、広い敷地を歩くためには、体力がないと厳しいことを実感。汗も止めどなく流れるので、命の水が大事だったのでした。