いつか訪れてみたい憧れの世界遺産のひとつ、フランス西海岸のサン・マロ湾に浮かぶ「モン・サン=ミッシェル(Mont-Saint-Michel)」。パリからツアーで参加する人も多いようですが、ツアーの参加料金と比較すると、個人手配の方が安かったことと、ゆっくり時間をかけて観光したかったので、今回は高速鉄道TGVとバスを予約して行くことにしました。
モンサンミッシェルは、パリから直線距離で約270km、鉄道路線や道路で約350kmほど離れています。乗継ぎなども考えたら、パリからベルギーのブリュッセルに行く方がよほど早いです。それでも一度は訪れてみたい!という魅力がモンサンミッシェルにはありますね。
TGVとバスは、フランス国鉄のSNCFが運営するサイト「Voyages-sncf.com」から予約しました。最初はTGVのチケットしか予約できないと思っていましたが、一緒にバスまで予約できるので、わざわざ乗継ぎ時間を調べなくてもOK!とても簡単です。
乗車料金は、4歳未満は無料、4〜11歳は子ども運賃、12〜25歳はユース運賃、60歳以上はシニア運賃が適用されます。同行の母が60歳以上だったので、割引運賃が適用されました。また、1等席(1ere classe)か2等席(2ere classe)を選択しますが、そこまで大きく差がなかったので、1等席を予約しました。往復運賃一人当たり90ユーロです。
予約が完了すると、確認のメールが届きます。手元に予約した内容があるのは安心です。
■往路
07:36 パリ・モンパルナス(Paris Montparnasse)駅発
↓ [TGV]
10:27 ドル・ド・ブルターニュ(Dol de Bretagne)駅着
(乗継ぎ)
10:40 ドル・ド・ブルターニュ(Dol de Bretagne)駅発
↓ [バス]
11:10 モン・サン=ミシェル(Mont-Saint-Michel)駅着
■復路
17:30 モン・サン=ミシェル(Mont-Saint-Michel)駅発
↓ [TGV]
18:45 レンヌ(Rennes)駅着
(乗継ぎ)
19:05 レンヌ(Rennes)駅発
↓ [バス]
21:11 パリ・モンパルナス(Paris Montparnasse)駅着
確認メールに「Please collect your ticket in a SNCF station in France using the bank card used for the online payment.」というインフォメーションがありました。予約する際に、駅でチケットを受け取るように選択したので、事前にeチケットをプリントする必要がなく、念のために予約番号を控えていましたが、乗車当日にモンパルナス駅の窓口で名前を伝えて、予約したときに使ったクレジットカードを出すと、予約したTGVとバスが一緒になったチケットを無事に受け取ることができました。
出発まで時間があったので、朝ごはんにスムージーを買うことにしました。「ZUMO」というフランスで数店舗展開しているジューススタンドです。砂糖なし・保存料なし・着色料なしの新鮮なフルーツと野菜で作るジュースが人気とのことで、たくさんの人が並んでいます。
Petit(4.30 €)・Moyen(4.90 €)・Grand(5.50 €)からサイズを選んで、オーダーしたいメニューの番号を店員さんに伝えました。
私はイチゴとオレンジのジュース、母はフランボワーズとバナナとオレンジのスムージー。400mlのMoyenサイズを選びましたが、結構ボリュームがあります。朝からフレッシュで美味しいフルーツをカラダに取り入れられて、とっても満足でした♪
ホーム番号が電光掲示板に表示されるのは出発の20分前なので、時間がきたらTGV8081という車両番号とホーム番号を確認して、ホームに移動します。
車両番号、座席番号を確認して、いよいよTGVに乗車です。
・Coach 013 – Seat 032 – Aisle – Club four
・Coach 013 – Seat 033 – Window – Club four
「13号車、32・33番シート、通路側・窓側、4人掛け席」ということで、私たちは横並びの進行方向向きの席でした。テーブルを挟んで、キャリアウーマンのような素敵なマダムがパソコンに向かってずっと仕事をされていました。こちらは遊びでごめんなさいね…。
モンパルナスから約3時間でドル・ド・ブルターニュ駅に到着です。だいぶモンサンミッシェルに近づきました。乗車中の母は「世界の車窓から」で見るようなフランスの長閑な田園風景を眺めて喜んでおりました。幸せな時間でしたね。
乗換え時間は13分だったので、少し短いかなと不安でしたが、ドル・ド・ブルターニュ駅は小さな駅だったので、改札から駅舎の外に出ると目の前に乗車するバスが停車していました。
ドル・ド・ブルターニュ駅から約30分でモンサンミッシェル駅に到着。でも、まだ思い描くモンサンミッシェルの大きな姿は視界に入りません。バスの次は、無料シャトルバス「ル・パサー」に乗車します。シャトルバスの乗り場はバス停から50mぐらい歩きます。ツーリストインフォメーションセンターがあるので、そこが目印です。
インフォメーションセンターには車で来る人たちの駐車場もあるので、バスが到着するとシャトルバス乗り場はたくさんの人が並んでいました。でも、インフォメーションセンターには無料で利用できるキレイなお手洗いがあったので、利用させていただいてから、次のシャトルバスを待って、モンサンミッシェルに向かうことにしました。
体力と時間があれば、モンサンミッシェルまでの約3kmの遊歩道を歩いていくこともできますが、インフォメーションセンターを出発したシャトルバスは、グラン・リュ停留所→河口ダム広場停留所→モンサンミッシェルという順で停車するので、途中で降りて、近づいてくるモンサンミッシェルの姿を楽しむというのも素敵ですね。
帰りのバスの時間に合わせて、再びシャトルバスでインフォメーションセンター前まで戻ります。モンサンミッシェルから出発するシャトルバスの乗り場は、到着した場所より少し先になるのでちょっとだけ注意しましょう。
帰りのバスからTGVへの乗り換えはレンヌ駅経由でしたが、特に問題なく無事にパリまで帰ってくることができました。
もし1泊できれば、夕焼けや夜を背景にしたモンサンミッシェルも見てみたいなぁと思いましたが、パリから荷物を持って移動するのも面倒だったので、日帰りにしました。でも、ゆっくり観光できる時間をとっていたので、のんびりと島を歩きながら、じっくり修道院も見ることができて、ラ・メール・プラールで本場のふわふわオムレツもいただくことができました♪
ツアーの利用も便利ですが、私はやっぱり個人手配で旅するのが好きです。電車やバスの乗換えとか、いろんなドキドキも含めて、旅の魅力はそこにあるかなと思っています。モンサンミッシェルへ個人手配で行ってみよう!と考えている方へご参考になれば、嬉しいです。
【関連リンク】
・「モン・サン=ミッシェル」圧倒される神秘的な美しさと激動の歴史
・【La Mère Poulard】ラ・メール・プラール伝統のふわふわオムレツ(Mont-Saint-Michel/モン・サン=ミッシェル)
・Site officiel de l’office de tourisme du mont saint michel(オフィシャルサイト)
・Voyages-sncf.com(TGV・バスの予約サイト)
・Zumo-Bars(オフィシャルサイト)
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