【OLD BUSHMILLS DISTILLERY】Vol.3「ブッシュミルズのプレミアム・テイスティング」

スポンサーリンク

世界最古の歴史を誇るオールドブッシュミルズ蒸溜所。ウイスキーづくりの工程見学と蒸溜所限定のウイスキーを試飲できる「テイスティング・ツアー(Tasting Tour)」に続いて、「プレミアム・テイスティング(Premium Tasting)」に参加しました!

img_6346

テイスティング・ツアーとプレミアム・テイスティング、合計で20£でした。当時のレートで¥3,800ぐらい。テイスティング・ツアーのチケットが7.5£だったので、プレミアム・テイスティングは12.5£です。世界一周を志す旅人にとってはイイお値段ねぇ…と思いましたが、実際に参加してみると、とても満足な内容でした!

img_6344

ウイスキーの製造工程については、皆さん、先にテイスティング・ツアーに参加しているので簡単に。ウイスキーをテイスティングする前に、大切な原料のモルトを試食しました。香ばしくて、最後に甘みが残ります。モルトをおつまみにウイスキーが飲めてしまいそうです。

img_6384

それでは、お待ちかねのテイスティングへ。まさにプレミアムなラインナップはこちら!
・Bushmills Original Irish Whiskey(ブッシュミルズ オリジナル)
・Bushmills Black Bush Irish Whiskey(ブッシュミルズ ブラック ブッシュ)
・Bushmills Single Malt Whiskey 10 year old(ブッシュミルズ シングルモルト10年)
・Bushmills Single Malt Whiskey 16 year old(ブッシュミルズ シングルモルト16年)
・Bushmills Single Malt Whiskey 21 year old(ブッシュミルズ シングルモルト21年)

img_6382

グラスの下には素敵なテイスティングマットが敷かれていました。それぞれのテイスティングノートがビジュアルで表現されていて、とても分かりやすくて、何より美味しそう!

img_6385

それでは、テイスティングのはじまりです♪
■Bushmills Original Irish Whiskey(ブッシュミルズ オリジナル)
[テイスティングノート:バニラキャラメル/サマーフルーツ/ハニー/オートミールクッキー]
3回蒸溜をしたモルト原酒とアメリカンオーク樽で最低5年間熟成されたグレーン原酒のブレンデッドウイスキー。しなやかでスムースな口当たりは、アイリッシュウイスキーの3回蒸溜という伝統的な製法をダイレクトに感じられます。ふわりとハチミツのような甘さもありますが、軽快でフレッシュな味わいでした。

img_6347

■Bushmills Black Bush Irish Whiskey(ブッシュミルズ ブラック ブッシュ)
[テイスティングノート:シェリー/ピーチ/ナッツ/とてもスパイシー]
オロロソ・シェリー樽で長期熟成させたモルト原酒を80%使用して、バッチ式蒸溜の希少なグレーン原酒をブレンドしたユニークなレシピのウイスキー。オロロソ・シェリー樽由来の甘みとスパイシーさ、ナッツでもクルミのようなコクと香ばしさもあって、例えるならクリスマスケーキ!個性的ですが、とてもスムースな口当たりでバランスの良さを感じます。ストレートかロックがおすすめとのこと。日本のBARでブッシュミルズといえば、このブラックブッシュを置いているお店が多いように思いますが、納得です。

img_6350

■Bushmills Single Malt Whiskey 10 year old(ブッシュミルズ シングルモルト10年)
[テイスティングノート:アップルタルト/ミルクチョコレート/大麦麦芽/ハニー]
バーボン樽で10年以上熟成されたシングルモルトウイスキー。ノンピートの大麦麦芽のみを使用して、アイリッシュ伝統の3回蒸溜したその味わいは、スコッチウイスキーとはまさに対照的でした。ブラックブッシュのようなユニークさより、まろやかなハチミツやチョコレートの甘み、すっきりとモルトを感じられる軽やかさはアイリッシュらしいシングルモルトなのかなと思いました。

img_6367

■Bushmills Single Malt Whiskey 16 year old(ブッシュミルズ シングルモルト16年)
[テイスティングノート:アーモンド/ハニー/ポート/バニラ]
オロロソ・シェリー樽とバーボン樽を長期熟成した原酒をブレンドして、さらに数ヶ月間、ポートワイン樽で熟成したシングルモルト。このユニークな熟成工程は、ほのかにルビーがかって褐色にも近い美しい琥珀色を生み出しています。ブラックブッシュにも共通するスパイシーさを感じますが、さらに熟した果実とまったりしたハチミツの甘さがあります。ウイスキーとチョコレートは大好きなマリアージュですが、実はポートワインを合わせるのも好きだったので、このブッシュミルズシングルモルト16年は、まさにチョコレートとのマリアージュに最適なウイスキーではないでしょうか。やってみよう!

img_6355

■Bushmills Single Malt Whiskey 21 year old(ブッシュミルズ シングルモルト21年)
[テイスティングノート:ダークチョコレート/トフィー/ナッツ/レーズン]
オロロソ・シェリー樽とバーボン樽で最低19年以上熟成して、さらにマディラ樽で2年間熟成させたシングルモルト。キャラメルのような甘さ、ドライフルーツ、スパイシーさとモカのような深さもあります。一言で表現するなら、とてもエレガントなウイスキー。アイリッシュウイスキーに感じていた「品」を凝縮させたような印象でした。さすが21年もの。美味しくないはずがありません。ひと口含むと、幸せの余韻が長く続きます。

img_6369

テイスティング終了〜。テーブルには飲み終えたテイスティンググラスが並んでいて、圧巻でした。参加者は私を含めて7名で、皆さんウイスキーが大好きな人たちばかりでした。最初に簡単な自己紹介をすることになって(先に一杯飲んでて良かった…)、日本から来たことを話すと、”Oh!! The Yamazaki is nice!!”と「山崎」を賞賛してくださって、さらに「あ〜何だっけ・・・」というリアクションをしていたので、「響っ!?」と言うと、”Yes!! That’s it!!”と思い出してくださいました。海外で出会った方がジャパニーズウイスキーを美味しいと評価してくださるのは、とっても嬉しい瞬間です。

img_6381

プレミアム・テイスティングに参加して、とても有意義な時間を過ごせました。アットホームな雰囲気の中で、ウイスキー好きな皆さんと仲良くなれたのは、イケメン講師が楽しくセミナーをしてくださったおかげです。ありがとうございました!

img_6378

プレミアム・テイスティングのお部屋をクローズするということで、BARに移動することになりました。エントランスの写真を撮りながらも、大切に飲んでいたシングルモルト21年のグラスを手にしております。

img_6387

再び、テイスティング・ツアーの最後に訪れたBARにやってきました。

img_6389

プレミアム・テイスティングから持参したグラスに、イケメン講師がさらに21年を注いでくださいました。贅沢すぎます。というか、そろそろ酔っ払いますわ・・・。さらにテイスティング・ツアーで試飲したBushmills 12 year old Distillery Reserve(ブッシュミルズ 12年 ディスティラリー・リザーブ)をもう一度いただくことに。参加したメンバーでウイスキートークに盛り上がりつつ、カメラを構えると、お茶目なguyがポーズしてくれました(焦点が合ってなくて、ごめんなさい!)。そんなこんなで、ウイスキーって素敵!

img_6392

プレミアム・テイスティングに参加して、立派な証明書もいただきました。嬉しい!

バージョン 2

それでは、“This is to certify that Meg is a qualified Bushmills taster”に乾杯!!ほろ酔いで幸せな笑顔です。

img_6397

今回、アイルランドを訪れようと思った一番の目的は、ウイスキーの原点を感じることでした。2011年にスコットランドで蒸溜所巡りをしたときから、次はいつか必ずアイルランドを訪れたいと思っていました。

先に訪れたダブリンでは、オールドジェムソン蒸溜所アイリッシュウイスキー博物館で、アイリッシュウイスキーの歴史や製法を通じて、その奥深さを学んできましたが、オールドブッシュミルズ蒸溜所のテイスティング・ツアーとプレミアム・テイスティングに参加したことで、ウイスキーの原点はもちろん、さらに進化していくアイリッシュウイスキーを体感することができました。

これまで、ジャパニーズウイスキーやスコッチウイスキーを飲む機会が多くて、こんなにアイリッシュウイスキーに向き合ったのは、今回が初めてです。ブッシュミルズ シングルモルト21年のテイスティングのコメントにも書きましたが、アイリッシュウイスキーにはどこか漂う「品」を感じていました。決して、他のウイスキーに品がないということではなく、「上品」とか「エレガンス」に近いもので、スコッチが男性的なら、アイリッシュは女性的。すると、ジャパニーズは中性的でしょうか。勝手ながら、そんなイメージです。

アイルランドの激動の歴史とともに歩んできたアイリッシュウイスキー。その「品」とは、アイルランドという国が感じさせてくれた優しさの中にある力強くてしなやかな「気品」と共通しているのかもしれません。初めて訪れて、自らの肌で感じたアイルランドの歴史と文化、アイリッシュウイスキーの素敵な出逢いに感謝です。

Bushmills(オフィシャルサイト)
Old Bushmills Distillery(オフィシャルサイト)
【OLD BUSHMILLS DISTILLERY】Vol.1「世界最古のウイスキー蒸溜所を訪ねて」
【OLD BUSHMILLS DISTILLERY】Vol.2「アイリッシュウイスキー伝統の3回蒸溜」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください