[my note] 同じ地球、同じ年に生まれて。

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今回、バガンの遺跡巡りは、主にホースカー(馬車)に乗って、観光をしました。
その経緯はこちら→バガン遺跡はどう巡る?馬車と自転車で観光した結果…

ホテルの前に停車していたホースカーの運転手(騎手?)さんに、バガン遺跡を観光したいとお願いしました。運転手さんの名前はジョエイ。最初に自己紹介からはじまり、移動中はお互いに堪能とは言えない英語でコミュニケーションしつつ、遺跡巡りのコースはすべてジョエイにお任せして、たくさんの場所に連れて行ってもらいました。

夕方近くなると、夕日を見るための観光ボートを案内してくれましたが、それなりに高額だったのと、むしろボートよりバガン遺跡から眺めたかったので、そのように素直に伝えました。ジョエイは軽く「up to you 」と言って、彼のオススメの場所へ案内してもらうことになりました。

比較的に物価が安い国では、観光ガイドさんや運転手さんは、お金が絡むと少々ガツガツされることも多くて、お断りすると申し訳ない気持ちになることもありますが、ジョエイはいつでも「up to you 」と言ってくれました。「とりあえず、案内するけど、どっちでもいいよ。」という軽いニュアンスを感じられて、私も構えることなく、観光することができました。

そして、ジョエイが連れて行ってくれた場所は、穴場といえば穴場でしたが、周囲には誰一人いなくて、当然、照明もないパゴダの中に入っていくので、少しだけ不安な気持ちも芽生えてしまったり…。iPhoneのライトで照らしながら、暗い階段を上って、テラスに到着しました。

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そこからの景色は、観光スポットではないからこそ、バガンに住む人の目を通して眺められているような感覚になり、とても神聖な心地になりました。テラスを一周していると、ジョエイは得意顔で「You like?」と笑って話しかけてくれました。

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日没まで少し時間があったので、ジョエイとあらためて色々とお話ししました。すると、2人が同い年であることが分かって、その瞬間、お互いに驚いて、笑い合って、それまで以上に親近感が湧いたようでした。

そもそも最初にジョエイに声をかけたときから、誰かに似ている…とずっと考えていて、ふと学生時代にバックパッカーの旅で仲良くなった人と雰囲気が似ていることを思い出しました。今頃はどうしてるだろうかと、そんな懐かしく優しい記憶も蘇らせてくれていたのでした。

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日が沈んでいくとともに、ジョエイは必要以上に私に話かけることなく、お互いにそれぞれの時間を過ごしました。その距離の取り方も、私にとって心地良いものでした。

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翌日は、AM4:30にホテルに迎えに来てもらって、日の出を見に行きました。まだ周囲は真っ暗で、昼間とは違う肌寒さに、太陽のパワーの凄さをあらためて感じました。道のところどころにライトアップされたパゴダがあると、その度に気を遣ってホースカーを止めてくれたので、写真を撮ることができました。

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街灯のない道では、さらに星が輝いて見えたので、ホースカーから身を乗り出して空を見上げていると、ジョエイが屋根を外してくれました。一面に広がる満天の星空の下、ホースカーの走る音だけが響いて、今自分がバガンで星空を見上げている不思議さと、刹那にバガンのすべてを全身で感じられているような気持ちで胸がいっぱいになり、自然と涙が溢れました。そんな中、道端に突如として人が出現すると、「エクササイズ」とジョエイが教えてくれて、和ませてくれました。たしかに運動器具らしきものが、道端に点々とあるようでした。

日の出はこちら→バガン遺跡「シュエサンドー・パゴダ」バガン平原を一望する雄大な眺め

午後の観光コースも色々と提案してくれましたが、少し自由な時間も欲しかったので、申し訳ないながら、お断りしました。ジョエイはいつものように「up to you」と言ってくれて、ホテルまで送ってくれました。寂しさもありつつ、感謝の気持ちを伝えて、お別れしました。

その午後、私がバガンの道路を必死に自転車で走っていると、原付きに乗って涼しい顔をしたジョエイが笑いながら追い越していったという…。とても素敵な思い出です。

偶然、旅先で国籍が違う同い年の人に出会う経験は、今回が初めてだったように思います。日本で同い年だと分かると、妙に親近感が湧くのは、それぞれ育った家庭環境が違っても、大きくは時代背景による影響を同じ年齢で受けるので(例えば、流行る音楽やファッショなどを同じ年齢で経験したり)、お互いに共通するものがより多いからだと思っていました。

でも、お互いに生まれ育った国が違うと、世界情勢や国際的なニュースは共通するものの、同じ国内で生まれ育った間柄とは、また違った感覚になるはずです。そして、同い年の”人”ではなくても、誕生年が同じだと分かった事物(◯◯年製など)に対しても、愛着が湧くことがあります。”同い年”に対して感じる親近感は、お互いに共通するものが多いということ以上に、同じ地球のどこかに生まれて、同じ年月を過ごしてきた人・事物と、偶然の巡り合わせで、出会えた喜びのカタチなのかもしれません。

この地球に生まれて33年、偶然の巡り合わせで出会った同い年のミャンマー人の男性と、バガン遺跡に沈んでいく夕日を眺めて、満天の星空の中を馬車で走るという、これまでの人生史上、最高にロマンティックなひとときを過ごしました。これもまた一期一会のご縁だと思っています。

同い年に親近感が湧く理由なんて、あらためて考えようと思ったこともありませんでしたが、夕焼けの中でジョエイが見せてくれた驚きと笑顔に、”同い年”には何かの魔法があるような気がして、このmy noteを書いてみました。

バージョン 2

2015年の更新は、こちらで最後となります。今年も数々の出会いと別れがありました。人生が変わるほどの大きなご縁も。そのすべてにおいて意味があり、新しい道へと導いてくださったのだと思います。

2016年もまた、私を支えてくださっている皆さん、これからご縁があって出会う皆さんが、健康で幸せに過ごしていけますように。そして、まだまだ旅も続きますが、このブログから少しでも旅の楽しさをお伝えできたらと思っています。来年もどうぞよろしくお願いします!

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