ミラノの「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」やサンクトペテルブルクの「パッサージュ」など有名な19世紀の格式あるアーケードの先駆けて、1847年に公開されたヨーロッパ最古のアーケード「ギャルリー・サンテュベール(Galeries Royales Saint-Hubert)」がブリュッセルの中心街にあります。世界遺産の「グラン=プラス」からもすぐ近くです。
アール・ヌーヴォー装飾が美しいヨーロッパ最古のアーケード
屋根は外光を取り込むガラスのアーチに覆われて、アール・ヌーヴォー様式の装飾が施された美しいアーケード。歩いているだけで、優雅な気分になります。
アーケードは、かつてブルジョワ階級の富裕層向けだった名残りでベルギー王室御用達店やブランドショップ、レザーやジュエリーなどの高級店も並びますが、今は地元の人から観光客まで気軽に入れるお店やレストラン・カフェもあり、ウィンドウショッピングだけでもその雰囲気を楽しむことができます。
王室御用達店がズラリ!本場のベルギーチョコレート
ベルギーには「王室御用達」のチョコレートがあります。「王室御用達」として認定されているのは、チョコレートだけでなく、車やアパレル、食材など色々とありますが、各々メーカーや職人が登録申請をすると、厳格な審査によって選定されて、認定を受けると、お店や商品のロゴに王室の紋章を掲げることができます。ちなみに、認定書を保持できる5年間で、あらためて選定されることになるようです。
2016年時点で「王室御用達」を認定されているショコラトリーは8つ。リストを見ると、高級チョコレートとして世界的に名高いブランドばかりですね。ギャルリー・サンテュベールには、これらチョコレートショップの本店やフラッグシップ店が置かれています。
・レオニダス (Confiserie Leonidas sa) ・ガレー (Galler Chocolatiers sa) ・ゴディバ (Godiva Belgium sprl) ・マリー (Mary nv) ・ノイハウス (Neuhaus nv) ・ヴィタメール (Pâtisserie Wittamer & Co sa) ・ピエール・マルコリーニ (Pierre Marcolini Group) ・ヴァンデンダー (Van Dender bvba)
■ゴディバ
■マリー
■ノイハウス
■ピエール・マルコリーニ
今回、ギャルリー・サンテュベールを訪れたときは、チョコレートを購入しませんでしたが、ブリュッセルからベルリンに移動するときに、駅構内で「ノイハウス」のチョコレートを購入しました。ノイハウスは「プラリネ」を開発したことで有名なショコラトリーです。以前は銀座に店舗がありましたが、現在は撤退してしまって、バレンタインなど特別企画以外では日本国内で購入することができないので、ベルギーのお土産にも喜ばれそうですね。実際に食べたチョコレートの感想はまたそのときに。
お土産探しも雨宿りもギャルリー・サンテュベールへ!
ブリュッセル観光の拠点となるグラン=プラスからギャルリー・サンテュベールのエントランスまではわずか100mほど。晴れた日に外光を取り込むアーケードも美しかったですが、ブリュッセル滞在中は天候が不安定な日もあったので、屋根付きのギャルリー・サンテュベールで雨宿りをさせてもらいました。ブリュッセルの街を散策しながら、お土産探しにも、ウィンドウショッピングだけでも楽しめるギャルリー・サンテュベール。ぜひヨーロッパ最古の美しいアーケードを訪れてみてください♪
・「グラン=プラス」ブリュッセルの中心にある“世界で最も美しい広場”