【Mother Kelly’s】ギネスvsビーミッシュ!ゲール魂が込められた一杯の出会い(Dublin/ダブリン)

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コノリー駅のすぐ近くにあるアイリッシュパブ「Mother Kelly’s」。ダブリン空港行きのバスに乗るまで時間があったので、最後にアイリッシュパブで”アイルランド納め”をすることにしました。

大きな荷物を転がしながらお店に入ると、常連と思われるおじいちゃんが丁寧に収められる場所に荷物を置いてくれました。そして、隣に座っていた(また別の)おじいちゃんが守るから大丈夫!と言って、カウンターに案内してくれました。かなりアットホームな雰囲気です。

オーダーしたビールは「Beamish(ビーミッシュ)」。アイルランドの黒ビールというと、ギネスのイメージが強いですが、ビーミッシュの他にも「MURPHY’S(マーフィーズ)」など地元アイルランドでは人気の黒ビールがいくつかあります。

ビーミッシュはアイルランド南部の「Cork(コーク)」という街で醸造さている黒ビールで、コークではギネスよりもビーミッシュの方がよく飲まれています。一般的にギネスの方が泡持ちがいいとか泡がクリーミーと言われているようですが、ギネスに負けず劣らず、クリーミーな泡でした。注ぎ方が大事なのでしょうね。味わいは、ギネスより少しだけ飲みやすい印象。でも、しっかりと風味豊かな黒ビールでした。

横付けのカウンターで飲んでいるのを発見されると、いつもの展開ですが、おじいちゃんたちにジョインです。「ギネスを飲んでいるのか?」と聞かれたので、「ビーミッシュです」と答えると、「なんでそんなものを飲むのか!」と詰められました…。「ずっとギネスを飲んでいたので別のビールにトライしただけ」と伝えると、それなら良しと納得した様子で「どっちが美味しい?」と聞かれたので、「当然ギネスです!」と答えると、優しい笑顔になったのでした。南部のコークに行くと、逆のパターンで同じ現象が起きるようです。

そろそろビーミッシュを飲み終えそうなタイミングで、おじいちゃんからおごりギネスをいただいてしまいました。空港に行く前にフラフラになってはどうしようもないので、小さいグラスでお願いしました。愛ある一杯に感謝です。

そして、おじいちゃんがアイルランドの歴史を語ってくれました。酔っ払っているし、少し聞き取りづらい英語だったので、必死に耳を傾けていると、若者にそんな話をしても…という別のおじいちゃんが登場して、お互いにちょっと熱くなって、言い合いになってしまいました。お二人の話を聞きながら、「とても大切なお話をありがとう」「優しいお気遣いをありがとう」とそれぞれに伝えると、なんとなく丸く収まって、またビールを飲み始めたのでした。酔っ払っているからね…と思いつつ、ゲール人の魂を感じられた素晴らしい出会いでした。

平日の夕方、店内はご年配の皆さんの社交場のようでした。もちろんカフェで過ごす人もいるでしょうけど、年を重ねても男女ともにパブで過ごす姿はとってもカッコイイです。

人生の先輩たちとカウンターですれ違うたびに、おじいちゃんが私のことを紹介してくれて、乾杯したり、ハグしたり、とっても素敵な”アイルランド納め”をすることができたのでした。ご馳走さまでした!

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