北アイルランドのアントリム州の北端、海岸沿いにある小さな町「ポートボールリントレ(Portballintrae)」。ブッシュミルズ(Bushmills)の名前の由来となったBush River(ブッシュ川)は、隣町のポートボールリントレから北大西洋に流れ込みます。
この日は、ブッシュミルズからジャイアンツ・コーズウェーまで往復およそ7km歩いて、世界遺産のジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸を歩いて、さらにブッシュミルズに戻ってから、ポートボールリントレまで往復およそ4kmを歩くことにしました。旅は体力です!
ブッシュミルズからポートボールリントレまでは、Ballaghmore Roadを真っ直ぐ歩いて行きます。途中で「Portballintrae」の標識と出会いました。
どこまでも続く穏やかな景色。旅をしていると、ただ歩くだけの時間が大切だったりします。
ブッシュミルズから続くBallaghmore Roadは、ポートボールリントレの海岸沿いに突き当たりました。
そこから右折して、海岸沿いの道を歩いていくと、町のインフォメーションを発見。
残念ながら、ヴィレッジホールやショップなどはクローズしていました。それにしても、平日の午後でしたが、地元の人はほとんど歩いていません…。ちなみに、2001年の人口調査で、ポートボールリントレの人口は734人、減少傾向にあるとのこと。
「ポートボールリントレ(Portballintrae)」という名前は、アイルランド語では「Port Bhaile an Trá」、それは “port of the beach settlement(海辺の村落の港町)”を意味しています。もともとポートボールリントレは漁村だったそうです。
アイルランド島の北端、さらに北大西洋沿いという場所は、私が世界地図上でどこにいるのか分かりやすく教えてくれる、とても貴重な体感です。
気の向くまま、特に当てもなく訪れた町でしたが、迫力あるジャイアンツ・コーズウェーの海岸沿いとは違って、穏やかな町を照らす傾いてきた太陽に優しく包まれながら、のんびり海を眺めることができました。
そして、再びブッシュミルズまで真っ直ぐ続く道を、歩いて帰りました。
・Portballintrae(Wikipedia)