ダブリンから直線距離でおよそ240km、アイルランド島の北端、イギリス領北アイルランドのアントリム州にある町「ブッシュミルズ(Bushmills)」。ダブリンから直行バスなどは出ていなかったので、列車とバスを乗り継いで、ようやく辿り着きました。
ブッシュミルズを訪れた目的は、世界最古のウイスキー蒸溜所「オールドブッシュミルズ蒸溜所(Old Bushmills Distillery)」のツアーに参加すること。5年前、スコットランドで蒸溜所巡りをしたときから、いつか訪れたいと思っていた念願の蒸溜所でした。オールドブッシュミルズ蒸溜所については、また次の記事で。
ブッシュミルズのメインストリートは、「The Diamond(ダイヤモンド)」と名付けられている町の中心部、第一次世界大戦の戦争記念碑に通じています。
都会の喧騒を忘れられる穏やかでのんびりした街並みです。メインストリートには、小さなスーパーや商店、飲食店、ホテルやゲストハウスなどがポツポツとあります。
「Bushmills(ブッシュミルズ)」という町の名前は、17世紀初め、アントリム州を流れる「Bush River(ブッシュ川)」 と町に建てられた大きな水車場(watermill)に由来しています。Bush Riverは、ブッシュミルズを通って、隣町の「Portballintrae(ポートボールリントレ)」で大西洋に流れ込みます。
遊歩道がある川沿いを散策しました。長閑な風景です。
メインストリートから別の道も歩いてみることに。
小高い場所に「Dunluce Parish Centre Church」という教会がありました。中には入れませんでしたが、1822年に建てられた歴史ある石造りの教会です。
家と家の間から、Bush Riverや町の中心部が眺められました。こんな風景のある場所に住んでみたいなぁと思ったり。
大きな道に出ると、地元の学生さんたちに遭遇しました。校外学習をしている様子。
大きな道の先に「Giant’s Causeway and Bushmills Railway」の駅がありました。ブッシュミルズと世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェー(Giant’s Causeway)」を往復する列車が出ています。が、私は歩いていくことに…。そのお話もまた別途。
緑のトンネル。
雲とヒツジ。
最後に、お気に入りの一枚。
ブッシュミルズの町を歩いて一番印象に残ったのは、水色の空でした。それはとても優しい色で、包み込まれるようで、しばらく眺めていると、ふいに涙が溢れました。空を見て、泣いたのは初めてです。ただ、涙腺が弱くなったのかもしれないけど、優しすぎるものに触れると泣けてくる感覚は、年を重ねて知ったように思います。
アイルランド島の北端で出逢った水色の空の町、ブッシュミルズ。たくさんの素敵な景色に出逢えたことに感謝です。