ギネスビールの醸造工程に続いて、現在は世界150ヶ国以上で飲まれているギネスの歴史とギネスがどのように世界へと運ばれているかを学んでいきましょう!
ギネスの創業者アーサー・ギネス(Arthur Guinness)のギャラリーでは、アーサー・ギネスとギネスに所縁のある人物たちのデジタル肖像画が飾られていて、ギネスの歴史や仕事について語ります。(アーサーの写真は撮り忘れました…)
というのは、肖像画のフレームにセンサーが付いているので、ゲストが前を通ったり、近づいたりすると肖像画の中の人が話しかけてくる仕組みになっています。写真では伝えられないですが、口の動きにも躍動感があって、なかなかの迫力でした。
創業者のアーサー・ギネスは、1759年に当時使われていないセント・ジェームズ・ゲート醸造所を年45ポンドの対価で9,000年間の賃貸契約をしました。ビール醸造を開始して、10年後の1769年に初めてギネスビールが輸出されることとなります。
ちなみに、ギネスビールの缶やボトルのラベルに印刷されている筆記体のサインは、創業者であるアーサー・ギネスのサインです。
続いては、ビア樽の製造方法を紹介するスペースへ。
まずはじめに「もしあなたが、樽製造がやさしい技術であると思うなら、もう一度、考え直しなさい。」と喝を入れられます。
樽製造には、商業用の材木製造、鍛治場、大工職、金属鋳造などのすべてが兼ね備えられていることを知ります。ビールの醸造だけではなく、樽製造も職人の技ですね。スペースに置いてある樽には当時の映像が流れていました。
ゲストの皆さんも樽を覗き込みながら、しっかり学んでいる様子です。この木製の樽製造は約200年続いたそうで、その後、アルミニウム製、ステンレス製へと代わりました。
そうして樽詰めされたギネスビールは世界各国へと輸送されます。こちらは輸送船の模型。
陸地の輸送は列車でも。ギネスのロゴ入りでカッコイイ列車です。
Guinness stout has been carried from here to there to every where by land,sea and air on just about every means of transport imaginable – for one reason – to bring you a pint of Guinness stout.Wherever you are.
ギネススタウトは、陸・海・空、想像できるほぼすべての輸送手段でこの醸造所からあらゆる場所へ運ばれています。それは、たった1つの理由、あなたが一杯のギネスビールを手にするために。たとえ、あなたがどこにいても。
続いて、ギネスの広告の世界へ。ギネスの広告といえば、イギリス人イラストレーターのJohn Gilroy(ジョン・ギルロイ)のポスターが有名ですが、そこから飛び出してきた動物たちが展示されていました。「動物たちに餌をあげないで」というお洒落なメッセージ付き。
ギネスを手に走るおじさんもいれば、ギネスを甲羅に乗せたキュートなカメさんも。
超高速で自転車を漕いでいる魚を発見!
そこで面白かったのは、広告のコピーです。
“A WOMAN NEEDS A MAN LIKE A FISH NEEDS A BICYCLE.”
(魚が自転車を必要とするように、女性は男性を必要とする)
一瞬、どういうこと?と思いましたが、魚にとって自転車は必要ないもの、つまり女性も男性を必要とせずに生きていける、という理解をしてみたり。どういう時代背景だったのか、フェミニズムのメッセージなのかもしれませんね。
そして、歴代のボトルデザインや記念ボトル、ギネスのオリジナルグッズなどの展示も楽しく見ることができました。
ギネスビール醸造工程に続いて、ギネスの歴史、流通や広告からも世界で愛されているギネスの魅力をいっぱい感じることができました。
さて、いよいよ次は最高に美味しいギネスビールを飲みたいと思います!!
・GUINNESS STOREHOUSE(オフィシャルサイト)
・【GUINNESS STOREHOUSE】Vol.1「ダブリン中心地から徒歩でギネスストアハウスへ」
・【GUINNESS STOREHOUSE】Vol.2「ギネスビールの醸造工程」