国民の大半がヒンドゥー教徒というインドでありながら、ポンディシェリの街では、数多くの教会を見ることができます。鉄道のポンディシェリ駅のすぐ目の前にあるカトリック教会「Basilica of the Sacred Heart of Jesus」もそのうちのひとつです。
現代でもフランス人の約70%がカトリックということを考えれば、かつてフランス領であったポンディシェリに教会が見られるのは不思議なことではありません(インドにおけるキリスト教徒は全人口の2.3%)。
当時の大司教ガンディー(インド独立の父とは別人物)は、ポンディシェリの大司教区をイエズスの聖心に捧げて、新しい教会の建設を望み、1902年、このBasilica of the Sacred Heart of Jesusの建築が開始されました。
1907年、大司教ガンディーによって初めてのミサが行われ、その翌年、この教会Basilica of the Sacred Heart of Jesusを取り囲んだ新しい教区が制定されました。
東洋でみられる典型的なゴシック建築で、教会内はキリストとカトリック教会の聖人の生涯の出来事を描いた稀有なステンドグラスで装飾されています。
2008-2009年には、教区制定100周年を記念して、特別な郵便切手や郵便封筒がリリースされるなど盛大なお祝いが催されたそうで、現在では、カトリック教徒にとって名高い巡礼場所のうちの1つとなっています。
Basilica of the Sacred Heart of Jesusをはじめとして、ポンディシェリで訪れた教会は、ヒンドゥー教寺院と並んで、どこも立派な建築で内装も美しくて、インドにいることを忘れてしまいそうでした。異国にいながら、また異国にいる気持ちになりつつ、ポンディシェリの教会巡りは続きます。
・THE BASILICA OF THE SACRED HEART OF JESUS (ポンディシェリの観光サイト)
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