都城遺跡「アンコール・トム」の中心寺院「バイヨン」巨大な顔の正体は?

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世界遺産アンコール遺跡の1つ「アンコール・トム(Angkor Thom)」は、12世紀末から13世紀にかけてジャヤーヴァルマン7世が築いた”都城遺跡”です。つまり、アンコール・トムはいくつかの遺跡で構成された3km四方の”都市”になっています。

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アンコール・トムの中心寺院「バイヨン(Bayon)」は、インパクトある大きな顔を持つ遺跡として有名です。IMG_2142

その『クメールの微笑み』とも言われる大きな顔は、塔の4面に彫られているので、バイヨン内を歩いていると、あちらこちらから拝ませていただくことができます。

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こちらのお顔、観世菩薩像を模しているというのが一般的な説ですが、戦士をあらわす葉飾り付きの冠を被っていることから、ジャヤーヴァルマン7世を神格化して偶像化しているという説もあり、さらに、最新の3次元CG化の解析によってヒンドゥー教の神々を表しているという説も出たとか。

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アンコール遺跡にかぎらずですが、遥か昔の遺跡を研究し続けて、現代の技術をもって新たな見解が生まれるというのは、すごいことだなといつも感心します。

また、バイヨンには巨大な顔だけでなく、繊細なレリーフも残されています。チャンパ王国との戦争の様子やバイヨン建設の様子、狩りや出産など庶民の生活まで彫られているので、当時の暮らしを興味深く見ることができました。

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アンコール・ワット同様、バイヨンにもカンボジア内戦でクメール・ルージュによって首をはねられて、破壊された仏像が痛々しく残されていました。

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アンコール遺跡修復事業は様々な形で続けられていて、現在(2015年10月時点)、ローカルNGO団体JST(アンコール遺跡の保全と周辺地域の持続的発展のための人材養成支援機構)が中心となって、「バイヨン寺院 ナーガ・シンハ彫像修復プロジェクト」(JSTのサイトにリンクします)が実施されているのだそうです。IMG_2159これまでアンコール遺跡というとアンコール・ワットしかイメージすることができませんでしたが、アンコール・トムの迫力と繊細さにはとても驚いて、個人的にはアンコール・ワットより遺跡として面白く感じました。

また、今回初めてアンコール遺跡を訪れたことで、修復事業への取り組みを詳しく知るきっかけとなって、単に遺跡としてだけではなく、同じ日本人が世界で活躍する場として刺激をいただいたようでした。

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