【マザー・テレサ ボランティア体験】Vol.2「マザーハウスの施設と参加登録について」

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「マザーハウス(MOTHER HOUSE)」とは、マザー・テレサがコルカタに設立した「神の愛の宣教者会(MISSIONARIES OF CHARITY)」本部の通称です。
1950年、ローマ教皇庁の認可を受けてカトリックの女子修道会として設立された「神の愛の宣教者会」は「もっとも貧しい人々のために働くこと」を使命として、現在も尚、その活動に賛同する人たちが、世界各国からマザーハウスを訪れています。

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実際にマザーハウスを訪れると、世代も様々な人たちがボランティア活動をされていました。タイミングにもよると思いますが、欧米人が6〜7割ぐらい、アジアからは日本、中国、韓国、それぞれの国から3〜5人ぐらいが参加していました。また、朝のミサに参列してみると、特に欧米人の参加者の中には、洗礼を受けている方もいらっしゃいました。

ボランティアの参加期間は、経験のために1日という人もいれば、数週間、数ヶ月と長期に渡る人もいて、それも様々です。月曜日、水曜日、金曜日がボランティア登録日となっていて(2015年時点)、そこで各施設の説明や注意事項などオリエンテーションを受けてから、活動をしたい施設を伝えて、シスターから許可証を発行していただきます。

IMG_8028登録日ではなくても、1DAYパスを発行してもらえるので、ボランティアに参加することができます。例えば、私の場合は、土曜日に月曜日までの3日間のパスをもらって、あらためて、月曜日の午後にオリエンテーションを受けて、許可証をいただきました。やはりオリエンテーションを受けないと、各施設への理解が不十分なまま参加することになるので、調整可能であれば、最初は登録日に訪れることが望ましいと思いました。

現在、各地にあるマザーハウスは、1952年にマザー・テレサの49回目の誕生日を記念して、「ニルマル・ヒルダイー死を待つ人々の家ー」がコルカタに設立されたことにはじまります。元々、ヒンドゥー教のカーリー神を祭る寺院だったことから、カーリーガード(Kalighat)とも呼ばれるこの施設は、貧困や病気によって路上で死ぬことを待つしかない人たちが安らかに死を迎えられる場を作りたいというマザー・テレサの想いから設立されました。

コルカタには、この「ニルマル・ヒルダイー死を待つ人々の家ー」の他にもいくつかの施設があり、ボランティアに参加できる性別や期間などによる条件はありますが、基本的には自分が希望する施設で活動することができます。

  • 「ニルマル・ヒルダイ -死を待つ人の家-(NIRMAL HRIDAY)」”清らかな心”
    カリーガート(Kalighat)とも呼ばれる「ニルマル・ヒルダイ」は、マザー・テレサの活動の原点となった施設。瀕死の状態で、主に結核、肝炎、脳膜炎、マラリア、ハンディーキャップ等の患者さんが収容されています。
  • 「シャンティ・ダン(SHANTI DAN)」”平和の贈り物”
    バングラデシュからの亡命者、レイプ被害者、貧しい村から身売りされたり、売春を強要され、刑務所で虐待を受けたために精神障害を抱えた女性の患者さんが収容されている施設。孤児や貧困家庭で育てていけない子どもの一時預かり所にもなっています。
  • 「シシュ・ババン(SHISHU BHAWAN)」”孤児の家”
    ハンディーキャップと養子縁組みを待つ部門に分かれている孤児たちの施設。ハンディーキャップの部門には脳性麻痺、知的障害、身体不自由児や、結核などのー時的な病気にかかった子どもの預かり所にもなっています。養子縁組を待つ子どもたちは、主に生活訓練が行われています。
  • 「ダヤ・ダン(DAYA DAN)」”親切な贈り物”
    シシュ・ババンより年上のハンディーキャップをもつ子どもたちの施設。
  • 「プレム・ダン(PREM DAN)」”愛の贈り物”
    主に結核、肝炎、脳膜炎、マラリア、ハンディーキャップ等を持っている患者さん、身寄りがない老人や貧しくて医者にかかれない患者さんが収容されている施設。知能障害のために家族に捨てられた人もいます。
  • 「ナボ・ジボン(NABO JIBAN)」”新しい人生”
    子どもを含め貧しい人を結核病棟とアルコール中毒、麻薬中毒患者の更生施設とはウラー駅を中心に路上生活をする親のない子どもたちを引き取る部門があります。

私は、午前は「シャンティ・ダン」、午後は「シシュ・ババン」でボランティア活動をしました。両方とも女性のみがボランティア活動に参加できる施設です。その個人的な動機や感想は、また別途、[my note]に書こうと思います。

IMG_7821最後に、マザーハウスの設立者で、その名は世界中の人々に知られているマザー・テレサについて、Wikiからの引用をメモしておきます。

マザー・テレサ(Mother Teresa)1910年8月26日 -1997年9月5日

本名は、アルーマニア語でアグネサ/アンティゴナ・ゴンジャ・ボヤジ (Agnesa/Antigona Gongea Boiagi)、アルバニア語でアグネス・ゴンジャ・ボヤジュ (Agnesë Gonxhe Bojaxhiu)。
カトリック教会の修道女にして修道会「神の愛の宣教者会」の創立者である。「マザー」は指導的な修道女への敬称であり、「テレサ」は修道名である。カトリック教会の福者。コルカタ(カルカッタ)で始まったテレサの貧しい人々のための活動は、後進の修道女たちによって全世界に広められている。

生前からその活動は高く評価され、1973年のテンプルトン賞、1979年のノーベル平和賞、1980年のバーラト・ラトナ賞(インドで国民に与えられる最高の賞)、1983年にエリザベス2世から優秀修道会賞など多くの賞を受けた。1996年にはアメリカ名誉市民に選ばれている(アメリカ名誉市民はわずか7人しかいない)。2003年10月19日、当時の教皇ヨハネ・パウロ2世はテレサを列福し、福者であると宣言した。

さらに詳しい内容は、こちらの マザー・テレサ (Wikipedia)からどうぞ。

今回のボランティア活動に参加したことで、あらためて、世界各国の人々に影響を与え続けているマザー・テレサの存在、生涯における活動の大きさを実感しました。

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マザーハウスでのボランティア活動を終えて、コルカタから南インドのポンディシェリに移動しても尚、路上でマザー・テレサのポスターに出会って、マザーハウスに通った日々や出会った人たち、患者さんや子どもたちを想いました。

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